医学部生を家庭教師に頼むべきなのはどんな時?

家庭教師を探す時、「学力が高いから」と医学部生を希望する人は多いもの。

しかし、ただ単に勉強ができるからと医学部の先生を頼んでしまうと、後々相性の不一致に悩んでしまうこともあるのをご存知でしょうか?

そうならないために、今回は、

「医学部の先生の家庭教師としてのメリット・デメリット」
「どんな時に家庭教師として医学部生を頼むといいか」

をご説明します。

家庭教師の先生は、何よりも自分との相性が大切。

「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないためにも、医学部の先生を希望する人は要チェックですよ!

家庭教師としての医学部生のメリット・デメリット

医学部生
まずは、医学部の先生を家庭教師に頼む時のメリットとデメリットを見てみましょう。

〈メリット〉

・難しい問題が解ける
・医学部の内情・受験について詳しい

メリットはやはり、難易度の高い問題でもスラスラ解けてしまう学力があること。

最難関の学部に合格しているのですからその点について当たり外れはありませんので、安心して頼めます。

また、医学部に合格しているので今の医学部受験には詳しいですし、実際に通学しているため、実際の生の声や毎日どう過ごしているのかを聞けます。

〈デメリット〉

・授業料が高い
・学年が進むと忙しくなってしまう

医学部の先生を家庭教師に頼むと、どうしても1授業あたりの単価は高くなってしまいます。

家庭教師派遣業者にもよりますが、医学部生専門などのところだと1授業90分で6000円程度はかかると考えたほうがいいでしょう。

また、医学部の先生は学年が進むほどに実習や授業が忙しくなってしまいます。

そのため、どうしても時間的都合で家庭教師を続けられなかったり、振替が多くなってしまう場合も。

どんな時に家庭教師が医学部生だと効果的?

医学

医学部生のメリットを活かせるのは、やはり「自分が医学部や超難関校を受験する時」です。

医学部の先生はどうやったら医学部受験を乗り切れるかを熟知していますし、実際にそのためのスキルを身につけています。

実体験をもとに指導してくれますので言葉の重みも違いますし、なによりも本当に効果的な医学部入試攻略法が分かります。

受験して間もない学生ならば、学力も衰えていませんし、新鮮な入試情報も得られるので、自分が医学部に進学したい時には、心強い味方となってくれるでしょう。

大学で実際にどんな授業を受けているかを聞くのもモチベーションアップに効果がありますし、入学してからのイメージも得られるのでギャップもなくなりますね。

医学部ではなくとも、超難関の学校を受験したい時などはその学力を活かして力になってくれるでしょう。

難しい問題もすぐに解いてくれるので、「先生が問題を解けずに時間が過ぎてしまう」「分からない問題が出てくる」ということもありません。

特に理数系科目には強いので、理系に進学を考える人に向いています。

家庭教師が医学部生じゃない方がいい時もある!?

医学

逆に、医学部生に家庭教師を頼んでもあまり効果がない場合もあります。

それはズバリ、「基礎レベルの勉強を教えて欲しい時」です。

前述したように医学部生は忙しいので、「自分に合わせたスケジュールに柔軟に対応して欲しい時」や「同じ人にずっと勉強を教えて欲しい時」にも向きません。

医学部に進むくらい学力がある先生は、そもそも「教科書を読んでも意味がわからない」「学校の授業が理解できない」という経験はあまりないことが多いもの。

そして、「医者になりたい」という強い思いを持って勉強を頑張ってきています。

ですから、「学校の授業についていけない」「勉強なんてしたくない」という生徒の気持ちに実感をもって寄り添えない可能性があります。

家庭教師は単に学力が高ければいいというものではなく、いかに生徒との相性が一致するかが重要。

まず勉強する習慣を身に着けたい、基礎を教えてほしいという時は、学力の高さよりも「勉強に対してポジティブにさせてくれるかどうか」で先生を選びましょう。

「元々は勉強が嫌いで苦手だった」という先生のほうが親しみやすくなりますし、「趣味が同じ」といった切り口などで探すのも話しやすくなるのでおすすめです。

また、医学部の先生はスケジュールが詰まっていることがほとんど。

自身のの授業や研修などで振替を頼みたくても対応ができない場合が多くなってしまいます。

生徒や親の都合で頻繁に振替を頼みたかったり、指導が不規則なスケジュールになることが考えられる場合は医学部の先生には頼まないほうがいいでしょう。

家庭教師に医学部生を頼む時は自分に適しているかを考えよう!

医学部の学生

家庭教師に医学部の先生を頼む時は、以下のような目的だとその高い能力を十分活かしてくれます。

・自分も医学部受験したい時
・難易度の高い問題をたくさん教えて欲しい時

逆に、このような場合だとあまりその学力の高さを活かしきれません。

・教科書レベルの勉強を教えて欲しい時
・自分のスケジュールに合わせて柔軟に対応して欲しい時

家庭教師を頼むのなら、より自分の目的に合った先生を選ぶことが成績アップの鍵になります。

家庭教師の先生は、単純に学力の高さだけではなく、「性格が自分に合っているか」「自分の志望校や志望学部・学科の先生か」といった点から選ぶようにしましょう!